DEVELOPMENT CONSULTATION.発達発育相談について
他の子たちより体重が増えない、あるいは太りすぎ?背が伸びてない?食べさせる量はこのままでいいの?など体格についてのお悩み、1才過ぎてもまだ立たない、歩かない、言葉が周りの子より遅いかもとお悩みでしたらお気軽にご相談ください。
離乳食が進まない、夜泣きがひどい、しかり方はこれでいいの?など、病気ではないけど毎日困っていることなども個別でお聞きいたします。
お電話にてご予約ください。
こんなお悩み
ありませんか?
乳児期のお悩み
体重の増え方や発達が心配
〈体重について〉
新生児から生後3ヶ月ごろまでは目に見えてどんどん体重がふえてきて、見た目もどんどん変化しますので体重が増えているかどうかは割とわかりやすいですが、そのあとの体重増加は緩やかになっていくため、お子さまの体重がちゃんと増えているかどうかはわかりにくくなります。
一度母子手帳にある成長曲線で体重をグラフにしてみましょう。成長曲線の傾きより下がってきているようなら哺乳量・離乳食の量が少ないだけなのか病気がかくれているのか判断する必要があります。当クリニックでは予防接種のときに毎回体重測定を行い体重増加をフォローしております。
〈発達について〉
運動発達としてお子さまが立てるようになるまでには発達のポイントとなる月齢があります。
- 3ヶ月ごろ首がすわる
- 6ヶ月ごろに寝返り
- 8ヶ月でお座り
- 10ヶ月でつかまり立ち
- 1歳ごろには一人で立てるようになります。
同じように精神発達にも、
- あやすと笑う
- 声を出す
- 後追いをする
- 人見知りがでてくる
- 大人の真似をする
などの発達が1歳までにみられるようになります。
母子手帳の各月齢に質問が載っています。参考にしてみてください。できないことが少し多いなと感じたらご相談ください。
離乳食について
生後5ヶ月に入ったら離乳食をそろそろはじめます。パクパク食べる子もいればなかなか食べてくれない子、むらがあるなどお子さまの個性がはっきりでてきます。根気良く、でも楽しんで乗り越えていきましょう。
体重増加をみながら必要であれば貧血の有無などの血液検査を行い、お子さまに合った離乳食の食べ方をフォローしていきます。
離乳食をはじめるにあたってこども家庭庁より資料があります。イラストもありわかりやすくまとめてあります。参考にしてください。
こども家庭庁ホームページ令和元年度子ども・子育て支援推進調査研究事業
「『授乳・離乳の支援ガイド』の普及啓発に関する調査研究」
幼児期のお悩み
言葉が遅い
- 1歳半で単語が出ない
- 2歳になっても単語がでない
- 3歳で2語文を話さない
- 音にふりむかない
- 1歳半になっても言葉の理解もできてない(言語での指示がとおらない)
- 呼びかけても振り向かない
- 反応しない
- 一人遊びがすきで大人とあそびたがらない
- 落ち着きがない
- 聞いてない
以上を一つでも認めたらご相談ください。詳しくお子さまの発達をお聞きし、診察室でのお子さまの様子を見せていただきます。
耳が良く聞こえていないお子さまに言葉の遅れがある場合があります。ささやきごえ(内緒話をするような要領で)気づかれないように名前を読んでみてお子さまが振り返るか確認してみましょう。
反応が悪いようなら聴力検査が必要です。
落ち着きがない
注意欠如・多動症(ADHD)とは、
- 集中力が続かない
- 気が散りやすい
- 落ち着きがない
- 順番が待てない
などを特徴とした発達障害です。
ただし幼児期は正常範囲の幅もひろく小学校入学前に落ち着いてくるお子さまもたくさんいます。落ち着きのないこどもがすべてADHDと診断されるわけではありません。
ただし園などでトラブルが起きている、お母さんが叱ってばっかりでつらいなどがありましたら相談にいらしてください。経過を一緒にみていきながら、必要であれば専門医へ紹介します。
同じ年の子に比べて体格が小さい
いまの身長が標準からどれくらい離れているか、1年間でどのくらい成長しているかなどを知るために、これまでの身長の記録から、成長曲線をつけてみてください。成長曲線の傾きからはずれてきていたり、成長曲線に沿って大きくなっていても一番下の線以下の場合は受診してください。低身長、および成長率(身長の増加率)の低下は、特定の原因によって起こるものと、病気とは考えにくいものなどがあります。治療によって身長がのびる低身長もあります。
学童のお悩み
おねしょが治らない
子どものおねしょ(夜尿症)は、「5歳以上で1ヶ月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁(おねしょ)を認めるものが3ヶ月以上つづくもの」と定義されます。
幼稚園の年長さんから小学生になってもおねしょが治らない場合は、受診することをお勧めします。夜尿症の治療としてはまず生活指導し(塩辛いものを控える・水分の取り方・寝る前にトイレに行くなど)、効果が乏しい場合には飲み薬(抗利尿ホルモン剤)またはおもらしするとアラームで伝える機械を使った夜尿アラーム療法を追加します。便秘のある子はまず便秘の治療から開始します。
以下のサイトに夜尿症についてわかりやすく説明されております。ご参照ください。
出典:フェリング・ファーマ株式会社
忘れ物が多い、宿題が終わらない、音読ができない
よく忘れ物をする、課題に必要なものをなくしてしまう、宿題を最後までやりとげられない、話しかけても時々上の空で聞いていないときがあるなどの症状が続いていて学校生活で困っている場合、お子さまは注意欠如・多動症(ADHD)の場合があります。適切な環境調整が必要です。内服薬が必要な場合もあります。
また音読ができない科目によって得意不得意の差が激しい場合は発達検査による診断と対策が必要です。
必要であれば専門医に紹介します。
(当クリニックでは発達検査はおこなっておりません)
出典:国立障害者リハビリテーションセンター
〈発達障害について〉
保育園・学校より発達障害疑いを指摘されるお子さんや、お子さんが発達障害ではないかと心配される親御さんが増えました。
発達障害についてよく知り理解することがまず大切と考えます。
発達障害のお子さんたちも、定型発達のお子さんと同様に発達段階によって、取り組み方を変えていく必要があります。ただ発達障害のお子さんには取り組み方として少しコツがいるのだろうと思います。本人の困っているところを見つけてよりよく生活できるように支援の仕方を工夫していくことが大切だと思います。
それぞれお子さまによって悩みは違いますが周囲のかかわりで変わっていきます。
国が提供する発達障害に特化したポータルサイトは乳児期から成人まで年齢によって支援の仕方が分かれて示されており、わかりやすくまとまっています。参考にしてください。
肥満・痩せ
〈肥満について〉
コロナ禍で外で遊ぶ機会が減り、ゲームの時間がふえ急に体重が増えた子供が目立ちます。
肥満は小児といえども高血圧、糖尿病などの成人病を引き起こす可能性があり、万病のもとです。食生活を見直して適度な運動を心掛けましょう。
小児の肥満の判定にはBMIではなく肥満度を使用することとされております。
肥満度=((実測体重-標準体重)/標準体重)×100%
- 標準体重は文部科学省の学校保健統計調査報告書(2000年)のデータに基づく年齢・性別・身長別標準体重を用いています。
6歳未満では肥満度15%以上、6歳以上18歳未満では肥満度+20%以上であれば肥満と判定します。
内臓脂肪型肥満の評価として、臍周囲長(cm)/身長(cm)が0.5以上で内臓脂肪型肥満の疑いとなります。